ソフィアザールサロン

久しぶりにリサイタルをした。東京駒込にあるソフィアザールサロンで11月13日(土)午後2:30分。
リサイタルは何年ぶりだろう。10年にはなるまいが…過去はすぐ忘れる事にしている。正確な記録と記憶はない。

さて今回の話はソフィアザールサロンの主人の遠藤年彦さんから勧められてしたのだった。
7年位前リサイタルを毎年するつもりで3年続けたが仕事が急に忙しくなって出来なくなってしまった。

<時空を超えて>と言うテーマでギターの話をしながらのリサイタルであった。このテーマについて暫く前から考えていた。何故私がここにいてギターを弾くのかしら?と告白的自問。

それを端的に表現するために最初にルイス・ミランの「幻想曲」をそしてそのルイス・ミランの賛歌になるホワキン・ロドリーゴの「遠きサラバンデ」を弾いた。ここではギターの響きを弾きたかった。時代を超えたギターの響きにたいする愛着と指の感覚の共感。息遣いの共感。宇宙空間への共感。それらが何時も私の中にあると言う事を伝えたかった。

ジョン・ダウランドのリュート作品で世俗歌で今も昔も変わらない愛の悲しさを歌いたかった。
16世紀のヨーロッパの時代が次に続く17世紀18世紀の準備の世紀であった事を歌で表現する事が出来るだろうか?それは至難の技だ。寧ろ大きく進歩する印刷技術や市民階級の誕生の話が分かりやすいと思った。

18世紀フランスの作曲家ラモーの「メヌエット」でギター作品のすくなさから来るギターへの編作への歴史の話をしてそれに続く19世紀のギター音楽の衰亡を語る事が出来るはずであると考えていた。

20世紀のブラジルの作曲家ロボスの「前奏曲第一番」でバッハとギターとの関係について話をした。
現代に於けるギターコンサートはバッハの作品をギターで弾く事で始まったと言っても過言ではあるまい。
偉大な20世紀のギタリストアンドレス・セゴビアとその時代が話の中心になる。今日のクラシシックギターの
隆盛?はアンドレス・セゴビアから始まる。

バッハの「チェロ組曲第3番からプレリュード、サラバンデ、ブーレ」今回のリサイタルの目玉。演奏結果は自己採点で60点敢闘賞。練習を繰り返す以外方法はないので徹底練習をした。どう言う気持ちで演奏に望めば良い結果がでるのか音楽の流れの中に委せる事かそれとも強い意志を持って弾くべきか悩み、試して来たが結論はでなかった。


第二部は娯楽作品を中心に演奏した。まずは1930年代のタンゴ「ラ・クンパルシータ」ロドリゲスと著作権の話。現代フランスのギターリストのディエヌスの「タンゴ アン スカイ」何たる華やかさ。

ソフィアザールサロンの奥さん遠藤恵美子さんはピアニストである。その遠藤恵美子が最近出したCDにグラナードスの「スペイン舞曲第5番」が入っていたので敬意を表してこの曲を弾いた。リハーサルの時彼女が聴いていてやっぱりギターの方が良いと言ってくれたが嬉しかった。

「想いの届く日」は失敗であった。途中のちょっとしたミスで迷子になってしまった。どのように始末をつけたのか思い出せない。そのくらい酷い状況に入った。この曲ポピューラなのに何故か細かい多声部のおかずが入っている。半音階的なおかず、装飾音符のおかずなどこれが記憶を混乱させる。ラテン的な旋律が単純なのでこうして編曲したのであろう。ギターの難曲だと思う。

「シンプルシタス」は魅力的な曲だ。バーデン・パウエルに捧げられたこのイルマルの曲は弾きやすいのも魅力的だ。聴き手も弾き手も楽しめる。

ホワキン・トゥーリナの「アレグロ ビーボ」は演奏会2日前になって曲目の変更した。急テンポの音階が気に入ったようには弾けない。それにこの曲が果たしてお客さんに好かれるかどうか疑問が生じた。自分の頭で考える事と実際は違う。そこでファリャの「粉屋の踊り」に変えた。練習時間が短かったのに上手に弾けた。日頃親しんで曲は楽に弾ける。

アンコールにロボスの「前奏曲第4番」と「愛のロマンス」を弾いた。「愛のロマンス」は思い切りゆっくりと弾いてみた。これは収穫だった。
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by akiraogawaG | 2011-09-01 14:37
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