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川崎マンドリンクラブ60周年記念演奏会

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私のお弟子さんのMさんがメンバーである川崎マンドリンクラブ60周年記念演奏会が川崎幸文化館で11月15日に開かれた。何年か前にもここのクラブの演奏会を聴いている。地味な活動をしているグループでアマチュアの団体として上質な演奏をする。指導者が優れている。ギター奏者の手の動きを見ていてもあの程度のテクニックで良くもあんなに長い曲や難しい曲を演奏してしまうかよく分からない。多分指導者が優れているのである。曲目はマンドリンアンサンブルの原曲、ギターの合奏、チャイコフスキーの「くるみわり人形」と盛りだくさんだつた。ギターマンドリン以外にも川崎にあるオーケストラの団員の応援でフルート、ファゴット、オーボ、打楽器が入って曲を盛り上げていた。

我が国に於けるマンドリンギターアンサンブルはシンフォーにオーケストラが入る前に盛んに行われた分野で今では時代遅れの感はあるものの多くのマンドリンギター愛好者の間で楽しまれて分野だ。我が国に於いてはギターはその後ギター独奏の分野に発展して行く、多くの先輩たちの努力で今日の優秀な若いギター演奏家を生んだ。マンドリンギターアンサンブルは趣味的感覚で続いている。マンドリンギターアンサンブルはマンドリンギターの愛好者が本格的なオーケストラを小さくまとまった型で楽しめると言うもので音楽の基本を学ぶのにとても良い。ギターアンサンブルはギターの愛好者たちがともするとやりたがる分野だがこれは面白くはない。一つのギターが15台のギターになっても15倍の音量にはならない。このコンサートではコントラベースが入っていたので音楽の支えがしっかりとして聴ける音楽にはなっていた。不思議なことだが一台のギターの音よりは小さく感じてしまう。むろんそれは間違いなのだが、多分指が弦を打つ時ののタッチの差が音を消しあう作用に働くのではないかと思われる。データ波形として見たわけではないので正確には言えない。今度データを見て見たいものだ。

この演奏会のように大勢のお客さんがいてマンドリンギターを弾ける楽しみは大きな喜びにもなっているのだろう。
by akiraogawaG | 2008-11-16 09:33 | ギター
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