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光ほのか

マルグリット・オードの「光ほのか」堀口大学訳は秀作である。
オードの自伝的なこの作品は巴里の片隅でひっそりと暮らす独身の恵まれないお針子の話である。
中年になってから恋をするこの恋の綴りは素晴らしい。
死のベッドで「もっと光を…」つぶやくこれがこの作品の題になっている。
何故この作品を思い出したかと言うとそれは大石教子の死である。
49才の若さで亡くなった。
大石教子さんは私が書いたHP「秋元潔初期作品集」のコメント欄から始まった。
秋元潔の作品に殆ど恋心に近い気持ちを持っていた彼女が私に会いたいと思ったのは自然の成り行きだったのだろう。
横浜山手の大佛次郎記念館の「霧笛」で初めてあった。予想どうりの人だった。
目の大きな丸顔の少しおどおどした女の人だった。出逢いは私を白けさせた。
何故なら一人で来ないで変なオハサンと一緒だった。初めて会う私に警戒をするのは納得出来るがそれなら初めに言うべきである。又そのオバサンが私の大嫌いな人だった。何かの本を出した事があるらしいのだが、誰ださん、誰ださんと言う話にうんざりさせられる。そのオバサンは葉山に住んでいると言っていた。
大石教子さんはその後葉山のオバサンの所に泊まりに行っていたやうである。
2010年11月に私のリサイタルが東京駒込ソフイアゼールサロンで開かれた。その会に静岡から出てきた。
彼女が関心を持っていた詩人の彦坂紹夫、七月の知念明子も来た。
演奏会終りパーティーになった時話しをした。その彼女が忘れ物をして戻って来た事が最後になった。
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by akiraogawaG | 2012-03-04 12:18 | 文学