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歌とギター

初めてギターを弾いた遠い日の午後。
音階だけ覚えた後「サンタルチア」を日の暮れるまでに旋律だけ弾けるようになっていた。
何故「サンタルチア」かと言うとそこに「サンタルチア」の楽譜があったからだ。
その後小倉 俊著「ギター奏法」と言う本を探し当てた。いまから考えると大した本だった。
レンドラーと言う曲に西洋の田舎の踊りの挿絵が入っていたりして楽しかった。
本当にその本を大事にしていた自分で厚紙にニスを塗ってブックカバーで覆っていた。
その本には比較的易しいギター曲が並んでいてどれも新鮮に感じられた。

ギター教室をしているとクラシックギターを始めたいと言う人よりフォークギターで歌を歌いたいと言う人が圧倒的に多い。
当然のことだと思う。クラシックギターはそんなには一般的ではない。曲もそんなには知られてはいない。
「歌が好きでギターが好き」と言うのがギターを習う切っかけになっている。

私だってそうだった。歌がギターの始まりと言うのは大多数の人の感性だしそれは間違いではないようだ。

高校生の時のギター伴奏による自作自演の歌の録音が残っている。自分でギターを弾きながら自作の詩で歌った歌を楽譜に書いて歌っている。

本格的にギターと歌の仕事をしたのはテノールの鈴木 誠さんとJ・ダウランドの歌曲を演奏した時だろう。神奈川県立音楽堂。

2006年11月19日(日)神奈川県のJR横須賀駅にお昼近くギターを背負った私が降り立った。小雨が降っていた。薄ぼんやりと見える横須賀軍港、潜水艦が見える。美しい!
「戦争は美しくも悲しい物語」…。淋しい横須賀軍港の風景は美しい。
会場のベイサイドポケットまでその軍港が見える臨海公園をゆっくり歩いていきながら、そんな昔の事を考えていた。昔の風景は黄ばんだ写真でもないし、ぐるっと目まいを起こす回転映像でもない。かなり明確に色彩を付けたままそこにある。

当日の演奏曲目
E・グラナードス 「トララとギターの爪弾き」「悲しみに暮れるマハ」「スペイン舞曲第五番」パディリャ「スミレの花売り娘」
ソプラノ鈴木妙子 ギター小川 彰
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by akiraogawaG | 2006-11-27 09:34