<   2008年 03月 ( 1 )   > この月の画像一覧

さくら幻想

d0015174_2244451.jpg

今年もまもなく「さくら」が咲くだろう。
「さくら」を見ると今年も「さくら」が見られたとほっとすると同時に、風に舞うさくらのなかに身をおくと明日はもう無いかも知れぬと言う気持ちに襲われる。

そうした気持ちは「さくら」が散ってしまうとすぐに忘れてしまう。

日本人にとって「さくら」の花は古来から特別の情念をもって見る花のようだ。
ところで「さくら」の名がついた音楽がどのくらいあるのかと思って、いつものようにインターネットで検索してみたら…。

アップダウン、安倍圭子、稲葉美和、岩崎三希子、大野克夫、大庭照子、金森幸介、河口恭吾、川本真琴、久米詔子、
クラスタシア、ケツメイシ、小池雄治、熊猫、コブクロ、斉藤和義、齋藤紀子、さだまさし、芝口佳徳、シーマス、
しらいみちよ、鈴木ほのか、外囿祥一郎、高野喜長、田島美和、経田康子、都留教博、手塚健旨、徳永英明、所ジョージ、
土肥明子、トライトーン、中川順子、中島啓江、中島優貴、中森明菜、中山譲、長山洋子、西堀さくら、野狐禅、早川義夫、
葉山宏治、福永千恵子、福原久美、藤沢姉弟、堀江由衣、堀下さゆり、真野敬望、もりしたじゅんこ、森山直太朗、
山崎ハコ、遊佐未森、ユミカ、吉岡秀隆、一路真輝、松尾泰伸、比嘉ひろ音、綺羅、沖至、大鴉、和谷泰扶

とてもやっていられない!

先日もフルートとギターとピアノでいくつかのさくらの曲を演奏したばかりだ。

私が演奏したことがあるのは日本古謡「さくら」森山直太郎「さくら」小渕 健太郎の「さくら」加藤周一「さくら横丁」横尾幸弘「さくら変奏曲」ぐらいだろう。

昨年亡くなったなった私の古いお弟子さんの斎藤敏雄さんを「偲ぶ会」と言う集まりがあると言うので、斎藤敏雄の写真スライドショーを作ろうと思い立って、斎藤敏雄の奥さんに連絡をとって写真スライドショーを作りたいので、写真と音をお借りしたいとお願いしたら快く承諾してもらった。写真を選んでスキャン。MDで渡された彼の演奏を聴いて曲を選んだ。
曲はいろいろ迷ったが結局彼の演奏のなかで「幻奏の刻さくら幻想」を選んだ。

日本古謡の「さくら」を彼流のやり方で演奏したものだ。ここでも日本人のさくらに対する特別の情念を彼がもっていた事を知る。彼のギターの技術を駆使して「散るさくら」を彼は表現している。執拗に「さくら」に迫ろうとしている斎藤敏雄の気持ちに尊敬の気持ちを持つと同時にその重さに打ちひしがれる。

私はとてもそんな気持ちにはなれない。デジカメでさくらの写真を二三年夢中で撮影したが、それ以降飽きてしまった。
私は「さくら」の曲も演奏する事があるが、それは演奏会のプロに合わせて演奏するのでけっしてのめり込んだりはしない。

私は「さくら」を軽く楽しみたい。森山直太郎の「さくら」にこんな言葉がある。

どんなに苦しい時も 君は笑っていから
挫けそうになりかけても 頑張れる気がしたよ

この言葉に私は何か偽物を感じてしまう。ぼくはそんなに強くないし、ぼくはそんな風に「さくら」を見ていない。

さくらの樹の下で聴いたショパンの「ピアノ協奏曲第二番」は忘れ難い。
さくらの樹の下で弾いたグラナードスの「ゴヤのマハ」は忘れ難い。
さくらの樹の下で交わした「軽いキッスの味」は忘れ難い。
などなど「さくら」にまつわる思い出は多い。

私は加藤周一の「さくら横丁」の詩が好きだ。

春の宵 さくらが咲くと

花ばかり さくら横ちょう

想い出す 恋の昨日

君はもうここにいないと

あぁ いつも 花の女王

ほほえんだ夢のふるさと

春の宵 さくらが咲くと

花ばかり さくら横ちょう

会い見るの時はなかろう

「そのごどう」「しばらくねぇ」と

言ったってはぢまらないと

心得て花でも見よう

春の宵 さくらが咲くと

花ばかり さくら横ちょう


斎藤敏雄さんのスライドショーはここで見られます。

[PR]
by akiraogawaG | 2008-03-22 22:53 | さくら