<   2009年 04月 ( 1 )   > この月の画像一覧

なんと明るい木村栄治さん!秋元潔を語る

d0015174_22145962.jpg

木村さんは朝早く私の家にやって来た。木村さんとはなんと初対面であった。電話で初めてお話したのがその四五日前。
木村さんは私が秋元潔と交流がなくなった時期(尾形亀之助を研究しているとの話を聞いた)頃からの長いお付き合いがあったそうだ。

始まりは私の作った秋元潔初期作品集のページ。お手紙をいただいた。その手書きの手紙は秋元潔への友情にあふれるものだった。
手紙の内容は、今年秋元潔の詩集を出す。そこで年表作りをしているのでページを参考にさせていただきたい。さらに私に会って直接話しを訊きたいと言うことであった。
その手紙には私も秋元潔に付き合ってガンになりましたとも書いてあった。電話の時「私の家に来る、ほんとうに大丈夫ですか?」と云う問いかけに「まだ、大丈夫」と答えがあった。
医者のすすめるガン治療を断って漢方と自分の生命力だけを頼って生きるまで生きると初対面の私に明るい表情で話される。
この明るさはどこからくるのだろう。<諦観>とは明るさをもたらすものなのか?それとも私に見せている表側の表情?

私には分かるようで分からない。

木村さんの話「私は長い間、同人誌や詩集の編集出版をしてきた。自分でも詩や俳句を作って来たが、何故、秋元潔の作品が日本の詩壇で認められないのか分からない。
<人間性に問題がある秋元潔>と云うことでどこの出版社も秋元潔を無視する。「なぜだ、なぜだ。」と繰り返す。
話は日本の現代詩とは?日本の社会構造とは?横須賀から考えるアメリカの軍事戦略とは?なぜ、尾形亀之助を秋元潔が研究したのか?に絞られて行った。
さらに秋元潔の死ぬ前の2年間の孤独で苦しかった晩年のこと、かっての詩の仲間達との交流と離反。と話は尽きることなく続いた。

……お昼になったので一緒に近所のお店へ食事に行きませんかと誘ったところ、食道ガンがあるので食べるのに時間がかかるから嫌だと云うので、それでは私がサンドイッチを作る、それにコーンスープの缶詰めを空けましょうと勧めると、それではそれをいただきましょうと云うことで私の家での昼食になった。
[PR]
by akiraogawaG | 2009-04-14 22:29 | 芸術